合同会社Art&Arts(本社:東京都板橋区、代表社員:山﨑聡一郎)は、完全オリジナルミュージカル『100円時代』の制作・上演を決定いたしました。また、本作の制作に向け、本日4月1日より「参加費100円」にて出演者オーディションのエントリー受付を開始いたします。
本作は、脚本に山﨑聡一郎、作曲に高安馬紅葉(こやまもみじ)を迎え、「すべてが100円になった世界」を舞台に、私たちが無意識のうちに価格へ託している「価値」や「幸福」の意味を問い直す、完全オリジナルのブラックコメディ・ミュージカルです。
■ コンセプト
えらべる幸せ、すべてが手に入る喜び。
いま、世界は究極のユートピアへと変貌を遂げた。
ぷライス(価格)という概念が意味を失い、あらゆるものが100円で買える奇跡の時代。
りそうのマイホームも、愛の証である宝石も。
るいを見ない狂騒の中、人々は欲望のままに生きていく。
ふと立ち止まったとき、私たちは気づくだろう。
ー線を越えた物質的な豊かさの先に、本当の幸福はあるのか。
ルールが変わった世界で、あなた自身の人生の「価値」は、いったいいくらなのか。
本作『100円時代』は、何でも手に入る究極のユートピア――あるいは、人々から「目標へ向かう時間」そのものを奪ってしまうディストピア――を舞台にした物語です。「100円均一」が象徴する現代の低価格・大量消費文化を極端に飛躍させることで、労働の対価や努力の意味、そしてその先に待つ精神的な空白を、華やかな歌とダンスに乗せて浮かび上がらせます。
なお、豪華絢爛に見える舞台セットはすべて「100円の素材」で制作する予定であり、演劇ならではのメタ的な演出も本作の大きな見どころとなります。
■ あらすじ
しがないサラリーマンの卯(アキラ)は、恋人のキョーコと「いつか庭付きマイホームで一緒に暮らす」という夢だけを支えに、身を粉にして働いていた。ところがある日、謎の世界的経済崩壊により急激なデフレーションが発生し、すべてのモノが100円で販売される「100円時代」が突如として幕を開ける。
夢の豪邸も、高級車も、巨大なダイヤモンドもすべて100円。アキラは即座に豪邸を購入し、キョーコへのプロポーズを叶える。しかし、その奇跡の代償として、彼の給料も「月給100円」に暴落していた。
親友のリルとともに最初は「何でも買える王様」として遊び呆けるアキラだったが、夢をあっさり叶えてしまったことで明日への目標を喪失。さらに100円の豪邸はすぐに壁が剥がれ、ダイヤはチープな輝きしか放たない。インフラは停止し、人々が飽きて捨てた100円のゴミが街に溢れかえる中、キョーコは「私が欲しかったのは、豪華な家や指輪じゃない。一緒に目標に向かって頑張る、あなたとの時間だったのに」とアキラのもとを去ってしまう。
失意のどん底に落ちたアキラを救ったのは、親友のリルだった。かつて理不尽な仕事の後に一緒に飲んだ「一杯のビールの美味しさ」を思い出した二人は、豪邸の荒れ果てた庭を自らの手で耕し始める。泥だらけになりながら、失いかけていた「生きる実感」と「誰かと何かを作る喜び」を取り戻していくアキラ。やがて芽を出した小さな花を手に、彼は再びキョーコのもとへ向かう――。
■ 本作が突きつける現代社会への問い(企画背景)
本作は単なるファンタジー・コメディにとどまらず、極端な思考実験を通して現代社会が抱える構造的な課題を照らし出します。
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価格と労働の意味が崩れるとき
厚生労働省の分析によれば、日本の労働分配率は低下傾向にあり、働きがいの向上には将来のキャリア展望の明確化などが有効とされています。努力と報酬の結びつきが見えにくくなったとき、人は何を支えに働くのかを逆説的に描きます。 -
大量消費社会の果て
環境省の推計(2024年版)では、国内の新規供給衣類の約7割が未利用のまま処理されています。本作の「家や車すら使い捨てられる社会」は、資源浪費の上に成り立つ不安定な繁栄の鏡像です。 -
幸福は、どこから生まれるのか
内閣府の報告書(2025年)でも示されている通り、生活満足度は「充実した人生」や「社会とのつながり」と正の関連があります。すべてが100円になり価格が価値の指標でなくなった世界で初めて、時間、手間、信頼、愛情といった換算できない価値が前景化していくプロセスを描きます。
■ クリエイター陣
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脚本:山﨑聡一郎(やまさきそういちろう)
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作曲:高安馬紅葉(こやまもみじ)
■ 「参加費100円」オーディション概要
本公演の全キャストをオーディションにて決定いたします。100円時代のコンセプトに則り、エントリー費用は「100円」とさせていただきます。
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募集開始日:2026年4月1日(水)
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参加費:100円
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応募方法:特設サイトの応募フォームより、100円玉を握りしめた写真とともにエントリーしてください。
※本リリースは2026年4月1日エイプリルフールの投稿です

